繁栄のパラドクス 絶望を希望に変えるイノベーションの経済学

NF-45

繁栄のパラドクス 絶望を希望に変えるイノベーションの経済学

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著者 クレイトン・M・クリステンセン
訳者 依田光江
ISBN 978-4-596-55145-0
頁数 424頁
発行日 2019年06月20日
定価 2,160円(税込)

〝買えない/買わない〟が、巨大市場に変わる時──最も成長が見込めるのは、貧困をとりまく「無」消費経済である。C・クリステンセン教授による市場創造型イノベーション論■アフリカではなぜ井戸は枯れ、携帯電話は普及したのか?■日本はなぜあれだけのイノベーションを起こせたのか?■メキシコの効率化イノベーションはなぜ繁栄をもたらさないのか?[解説]津田真吾

戦後の日本人は、今日の低所得国に暮らす何十億人もの人々と同様に、
きわめて貧しい状況に置かれていた。いまでは遠い昔の話だが、
当時「メイドインジャパン」は信用のおけない粗悪品の代名詞だった。
しかし現在、日本は世界の経済活動の約6%を占める世界第3位の経済大国となっている。
ソニー、トヨタ、ホンダ──
無消費をターゲットとした企業戦略には、国家の発展につながる大きな可能性が秘められている。そこにはプロダクトのみならず、ローカルの雇用を増やす販売や流通の増強も求められ、
繁栄を広範囲に行きわたらせるうえで不可欠な力となるからだ──(本文より抜粋)



世界の経営思想家トップ50(Thinkers50)

破壊的イノベーション論のクリステンセン教授、待望の最新刊!



[本書で取り上げる事例の一部]

◆中国の家電メーカーはなぜ世界の電子のレンジ市場の40%を占めるまで成長したのか?

◆なぜ汚職は人々から「解雇」されないのか?

◆ナイジェリアで年間45億食売り上げているインスタント麺はなぜ成功したのか?

◆なぜ市場創造型イノベーションはローカル発信である必要があるのか?

◆政府開発援助(ODA)に4兆ドル以上費やされてなお貧困がなくならないのはなぜか?


これからの時代、経済成長は貧困という眠れる巨大マーケットから生まれる──

編集者コメント

◆目次より

序文  

[第1部 市場創造型イノベーションのパワー]
第1章 繁栄のパラドクスとは 
繁栄のパラドクスを知る/見落とされている道/4つのセクション

第2章 イノベーションの種類 
持続型イノベーション/トヨタカムリの持続型イノベーション/サービスの持続型イノベーション/効率化イノベーション/市場創造型イノベーション/ローカル雇用とグローバル雇用/市場創造型イノベーションを成功させる5つのカギ/モデルT効果/「利益」と「雇用」と「文化的変容」/資本の好循環

第3章 苦痛に潜む機会
2つの経済の物語/バリアを特定する/現実の苦痛/保険を買おうと思って、朝、目覚める人はいない/世界を席巻した中国の電子レンジメーカー/無消費はどこにでもある/見えないものを「見る」

第4章 プル対プッシュ──2つの戦略 
プッシュ戦略とプル戦略/驚異のインスタント麺/17年連続で前年比36%の成長/トラムがナイジェリア経済に与えた影響/トラムがナイジェリア経済に引き入れたものの明細/プルの力と必要性/自社のインフラから自国のインフラへ/公衆衛生経済/銀行はなくてもバンキング、テレビはなくてもノリウッド/井戸をつくってクビになる者はいない

[第2部 イノベーションと社会の繁栄]
第5章 アメリカを変えたイノベーション物語  
新たな産業の誕生/コダック──未来を撮る/フォードのモデルT/バンク・オブ・イタリアからバンク・オブ・アメリカへ/歴史に残るイノベーターたち/イノベーションの文化

第6章 アジアの繁栄  
ソニー──市場創造マシン/トヨタ──無消費から世界へ/片づいていないジョブから生まれたカローラ/小さなバイク、大きな発展/韓国──繁栄への道

第7章 メキシコに見る効率化イノベーションの罠
メキシコの効率化イノベーションの難点/効率化への過剰依存のリスク/15万人の無消費者を掘り起こす/焼き立てパンとイノベーション

[第3部 障壁を乗り越える]
第8章 イノベーションと制度の関係 
問題を解決しない方法/制度は文化に追随する/リスクを民主化する/制度改革の失敗例/3つの教訓/卵が先か、鶏が先か/接着剤としてのイノベーション/グレーマーケットから公式経済へ

第9章 なぜ腐敗は「雇用」されつづけるのか 
腐敗を理解する/なぜ腐敗を「雇用」するのか/第一段階:予測不能であからさまな腐敗/第二段階:予測可能で潜在的な腐敗/第三段階:透明な社会/腐敗大国だったアメリカ/領主と領民/透明性の浸透/「腐敗と闘う」のをやめる/アフガニスタンの例/海賊版からサブスクリプションへ

第10章 インフラのジレンマ
イノベーションはインフラに先行する/インフラの分類/学校と教育は同義ではない/コストを負担するのは誰か/開発コストを内部化する/政府の役割/コストセンターからプロフィットセンターへ/正しい方程式

[第4部 イノベーションにできること]
第11章 繁栄のパラドクスから繁栄のプロセスへ 
プロセスの力/市場創造型イノベーションの5つの原則/繁栄のパラドクスへの解決策

巻末付記 新しいレンズで見る世界 
部外者の力
インドのポータブル洗濯機/ナイジェリアの低価格薬品/カンボジアの安眠/ガーナの廃棄物発電/メキシコ人のための電気自動車/ナイジェリアのトマト・ペースト/デトロイトのディズニー・ワールド/ルワンダとサブサハラ・アフリカの床材/バングラデシュの発電/ガーナの奇跡の木
現場の開発者たち
IDP財団/ハランベ起業家連合/1エーカー・ファンド/安全な水ネットワーク
政府機関
ナイジェリア──雇用を創出する仕事/フィリピン──水ビジネス/ルワンダ──開業のワンストップ窓口/シンガポール──イノベーションによる雇用/メキシコ──ゴミを食料に/インド──フィンテック
おわりに

謝辞  
日本語版解説

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