君といたあの頃に 下
泣きたくなるほど純粋な恋がある。大人の王道ロマンス
著者:ジュディス・マクノート /
訳者:片桐ゆか
訳者:片桐ゆか
屈辱的な婚約破棄によってダイアナが打ちのめされたとき、思いも寄らない方法で醜聞から守ってくれたのは、15年ぶりに再会したコールだった。国際的企業のCEOとして名を馳せる彼の顔は鋭さを増しているが、そこに昔と変わらぬほほえみを見つけて、彼女の心はときめく。だが甘い夢は瞬く間に消えた。コールは親代わりの大叔父の願いを叶えるため、1年間、感情をまじえない形だけの結婚をしてほしいと告げたのだ。愛おしい妻のように彼女を大切にすると約束して。いつか彼の愛を求めてしまう予感に怯えながらダイアナは頷いた。