孤独という名の仮面
この無償の愛に、全世界の読者が涙した。伝説の感動作を、ついに文庫化!
著者:エリザベス・ローウェル /
訳者:遠藤玲子
訳者:遠藤玲子
「きみのデリーが助けを求めている」ステンドグラス作家のエンジェルのもとに、一本の電話がかかってきた。デリーはエンジェルの亡き婚約者の弟であり、ともに悲しみを分かち合ってきた家族のような存在だ。不安に駆られる彼女に、電話の男ホークはこう告げた。デリーは学費を作るため、唯一の財産であるバンクーバー島の土地を自分に売ろうとしているが、折悪しく怪我をしたのだ、と。エンジェルはデリーの代わりに、自らホークに島を案内することにした。決して笑顔を見せない男と、何日も二人きりで過ごす事実からは目を背けて。