妄執
天使のような幼子を迎えた日、悪夢は始まった──エリカ・スピンドラーによる不朽のサスペンス、待望の復刻!
カフェ経営の傍ら趣味のステンドグラス制作を楽しみ、愛する夫と瀟洒な邸宅に暮らすケイト。唯一の悩みは、子どもができないことだった。ケイトの切望を思いやり、夫は斡旋業者を通じて、生後まもない赤ん坊を養女に迎える。だが天使のような幼子の陰には、絡みつくような狂気の視線があった。消えた家族写真、夫の新しい秘書、不可解なできごとは悪夢の序章にすぎず……。傑作サスペンス復刊!
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著者紹介エリカ・スピンドラー著者プロフィール
ルイジアナ州ニューオーリンズ在住。美術の修士号を取り、ビジュアル・アートの世界で活躍したのち1988年作家デビュー。アーティストの感性を生かしたみずみずしい描写とドラマティックなストーリーで人気作家の地位を確立した。95年発表の『レッド』は大変なベストセラーとなり、日本ではコミック化、テレビドラマ化もされた。近年はサスペンス色の強い作品を積極的に著している。