後見人を振り向かせる方法
マヤ・バンクス ギリシア富豪との、切ない年の差ロマンスいつかあなたの恋人になる──その日をずっと夢見てた。
著者:マヤ・バンクス /
訳者:竹内喜
訳者:竹内喜
イザベラがニューヨークを訪れたのには理由があった。それは、少女の頃からずっと好きだったセロンのそばにいるため。セロンはイザベラより10歳も年上の、ギリシア富豪一族次男。旧友だった互いの父親がともに亡きいま、イザベラにとってはいわば後見人の立場にある。もう昔みたいに子供扱いはされたくない……久しぶりの再会を前に、イザベラはわざと大人っぽい服を選び、成長した自分の姿にセロンがうろたえるのを見て満足した。だがその矢先、ある悲しい話を耳にする──セロンがもうすぐ、どこかの令嬢と婚約するという話を。